Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

文學

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 12 (電撃文庫)

一応、既読者向け内容です。ご注意を。

ヤマグチノボル 描きかけのラブレター (富士見ミステリー文庫)

id:u-glena さんのBookmarkで紹介されていたので読んでみました。 なぜミステリー文庫なのかよくわからない、純粋ストレート、直球勝負っぽい恋愛小説です。20世紀(昭和)っぽくもあるけれど、2002〜2004年にかけて書かれた作品。もどかしい感じにクネクネし…

吉田修一 パーク・ライフ (文春文庫)

第127回芥川賞受賞作。 あっさりしているのだけれど、これは敢えてそうした感じで、過不足のない展開が非常にうまい。同性愛のようなモチーフも出てこないけれど、全然OKでしょう。パーク・ライフ (文春文庫)作者: 吉田修一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日:…

絲山秋子 海の仙人 (新潮文庫)

芸術選奨 文部科学大臣新人賞、第130回芥川賞候補 なんだかんだ云いつつ? 絲山秋子さんの作品が気になっていて、こちらも読みました。 宝くじで大金をあて、碧い海が美しい福井県敦賀で仙人のような生活を送る主人公と、彼とゆるく繋がる数名との物語。海の…

金城一紀 GO (角川文庫)

第123回直木賞受賞作。 残念ながらあまり面白くなかった。いわゆる在日小説と云う想定の枠内(しかしながら、『在日』が在日朝鮮人&在日韓国人を意味するのって腹立ちますよね。私だって在日日本人だっつーの)。「暴力と欲望が支配する世界」みたいな。そ…

吉田修一 最後の息子 (文春文庫)

第84回文學界新人賞・第117回芥川賞候補。 初期の作品特有の頑張りがある。世界と自分との隔絶。奇妙な歪みがある。モチーフは新宿二丁目のゲイたち。ただ、同性愛だから世界と断絶しているとか、そう単純な話ではないところがうまいところでしょうか。好み…

桜庭一樹 GOSICK VIII下巻‐ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫)=シリーズ完結

発売日に密林さんから届いたので、気づいたのは23時過ぎでしたが、一気に読みました。素晴らしい最終巻でした。 ネタバレを含む感想は下に隠して記載しますので、読んでもOKの方のみ、開いてお読みください。GOSICK VIII 下 ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫…

諏訪哲史 アサッテの人 (講談社文庫)

群像新人文学賞・芥川賞W受賞作。 吃音による疎外感から風狂に至り、失踪した叔父の生み出した亜空間「アサッテ」にまつわる私の記述、といった内容。作者はメタフィクションを嫌ってこの作品に取り組んだと後書きで述べているけれど、構造としてはメタフィ…

東川篤哉 謎解きはディナーのあとで

よく売れてるみたいですね〜。近所の本屋のレジの液晶パネルが宣伝でよくこの本を出すので気にはなっていましたが、文庫以外を買いたくないのでスルーしてました。月曜倶楽部Mさんからお借りしました。作者の人、すみません。 短編×6編で、ちょっと人物とか…

西村賢太 小銭をかぞえる (文春文庫)

昨日『焼却炉行き赤ん坊』を、今日『小銭をかぞえる』を読んだ。 どちらもひどい話。ひどい話を面白く書くのは凄いけど、他人には薦めないかな。大正私小説の系譜。 あと芥川賞の『苦役列車』だけは読んでおきたいかな。それでダメなら「ご縁がなかった」と…

絲山秋子 スモールトーク (角川文庫)

読了。あっさり読めた。 作者は相当のクルマ好きなようなのですが、これだけクルマの事を書きまくって作品に仕上げてしまうのは、いい意味でも悪い意味でもすごいw クルマ好きが、「昔のクルマ好き」になって、今のクルマをdisるようになっちゃって、絶望し…

桜庭一樹 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

読了。最初読むのがちょっとつらくて、『私の男』と前後してしまった。赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/09/18メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 66回この商品を含むブログ (68件) を見る

桜庭一樹 私の男 (文春文庫)

読了。ものすごく面白かった。直木賞受賞作なのですが、直木賞ってみんなこんなに面白いのかな? ならたくさん読むべき本があって幸せなことです。 #どうでしょう?>読書される皆さま 桜庭一樹作品は、id:u-glena さんのおススメがあって2009年頃から読み…

小林弘利 いつか やさしい雨が (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

長々お借りしていたのをやっと読了。ありがとうございます(まだ他に借りてる本がありますが;)いつか やさしい雨が (集英社文庫―コバルト・シリーズ)作者: 小林弘利,大嶋繁出版社/メーカー: 集英社発売日: 1985/06/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7・8 (電撃文庫)

黒猫かわいい。そればっかだけど、しょうがないよね。実はアニメをまじめには見ていなかったのでCV花澤香菜の自動変換は行われていませんが、それでもかわいい。 あとちょっと思うのは千葉市から松戸市へ引越ししたら高校転校する? 通学大変だけど、普通は…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 5・6 (電撃文庫)

黒猫かわいい。 みんないい人なのに面白いけど、京介がどんどん変態紳士化していくのはどうかと思う。あやせ大好きのくだりは結構唐突だったけど、結果としては少し屈折した友愛関係にもっていこうとしていて面白い。あやせの態度がやや軟化しているのは真奈…

囮物語 (講談社BOX)

面白かった。撫子のすべての科白について、花澤さんCVである事を計算し尽くしてあり、西尾維新ずるいと思う。 しかしながら、花物語を含めて、セカンドシーズンの作品群は『化物語』の世界のなかでは「蛇足」に相当するのではと思う。面白い事に変わりはない…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 4 (電撃文庫)

やっぱり1冊に1回は笑えると思う。黒猫かわいい。 みんないい子(桐乃も含めて)なのに面白いと云うのはなかなかいいよね。一応フェイトさんあたりが悪役というカタチになるのか。俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)作者: 伏見つかさ,かんざき…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 3 (電撃文庫)

(アニメ(実はちゃんと視聴していません)も終わってだいぶ経ってますが)今更ながら貸していただいた事もあって、さりげなく読んでます。 少しでもヲタ的なところがある人ならば1冊に1回は笑えると思う。それでOKでしょう。 何がどうあっても、実の妹がかわい…

GOSICK クライマックス

珍しく新刊をすぐ読んだりしてます。 GOSICK VIII 上巻、読了。GOSICK -ゴシック- VIII 上 ゴシック・神々の黄昏 (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/06/23メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 40回…

『エロマンガ島の三人 (文春文庫)』長嶋有

読了。やはり細切れに読んでしまって時間がかかるが、つまらなかったわけではない。エロマンガ島の三人 (文春文庫)作者: 長嶋有出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/07/09メディア: 文庫 クリック: 45回この商品を含むブログ (19件) を見る

『少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)』桜庭一樹

読了。 数回で読めた。いわゆるライトノベル枠ではない、最初から角川書店から出た本。

『赤×ピンク (角川文庫)』桜庭一樹

読了。 いわゆるライトノベル枠。ラノベでこれって、よくわからない。ラノベのクラスは遥かに凌駕していると思う。

『推定少女 (角川文庫)』桜庭一樹

読了。 1回の読書時間がそれぞれ極端に短くて、通して1週間くらいかかった。会社の昼休みだったり、病院の待合室だったり、キハ58の最後の乗車時だったり、お風呂の中だったり。読まない日もありましたし。それぞれはいつものとおりなんですけどね。 楽しく…

『この人の閾 (新潮文庫)』保坂和志

『この人の閾』のみ読了。 芥川賞受賞作。作者が山梨県出身(3歳から鎌倉で育ったようなので、生まれただけっぽいですが)な事もあって8年位前に入手してあったものの読んでなかったのですが、現在絶版で、新品は入手不可能? なんでもない話と云えばなんでも…

『看板屋の恋 (文學界2000-12)』都築隆広

昨日図書館で文學界のバックナンバーをあれこれ借りてきました。 #県民歴は長いですが、本を借りた事はなく、県立図書館カードを初めて作りましたw バックナンバーを探して入手するよりは、借りたほうが早いと云う計算ですが。 さて、『看板屋の恋』ですが…

『タンノイのエジンバラ (文春文庫)』長嶋有

読了。 短編4つ。洗練された純文学の趣きで、素晴らしいです。我がはっているわけではなく、さりとてつまらないわけでもなく。タンノイのエジンバラ (文春文庫 (な47-2))作者: 長嶋有出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/01/01メディア: 文庫購入: 1人 ク…

『猛スピードで母は (文春文庫)』長嶋有

読了。 文學界新人賞受賞作と、芥川賞受賞作のコンボ。私が認知している限り、ここ10年間の芥川賞受賞者のなかではトップランナーと云う印象。大学時代の先輩と名前の字が1字違いと云うこともあって、頭に残っていた作家さんだった。 純文学の内容を語るのも…

『GOSICKs III ―ゴシックエス・秋の花の思い出― (角川文庫)』桜庭一樹

読了。

『GOSICK VI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― (角川文庫)』桜庭一樹

読了。