読了。
文學界新人賞受賞作と、芥川賞受賞作のコンボ。私が認知している限り、ここ10年間の芥川賞受賞者のなかではトップランナーと云う印象。大学時代の先輩と名前の字が1字違いと云うこともあって、頭に残っていた作家さんだった。
純文学の内容を語るのもどうかと云う気もするが、吉本ばななっぽい、かな。中年よりやや下の年齢の女性の描き方のレベルが男性作家としてはかなり高い印象です。男性だと知っていても、「あれ、作者って女性だったっけ?」と数度思ってしまうくらい。
なかなか売れないんだろうけれど、やっぱり純文学もいいな、とか思ってしまうところに私の出自のショボさ*1があるような気がしないでもない(笑
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/02/01
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*1:作品がショボいと云っているわけでは断じてない