Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

母校潜入みたび

母校にまた行ってきた。卒業してからそんなに行ってるわけじゃないのだけれど。今年は2012/09/19(演劇部の陣中見舞い)、2012/09/29(美術展公開)に続いてよく行ってるなぁ。先輩のOB・OG(学校とは関係なく最近仲良くしていただいている方々がたまたま先輩だったりしたw)などに、どんだけ母校好きなのと云われる(笑
友人2人が今年度から異動になって先生をしているのが大きいところなのだけれど、今回も事前に情報をもらっていて、授業公開をしているのを便乗して見学してきた次第。
友人の担当は世界史と国語(古文も現代文も)。どちらも良かった。
世界史の史料で、現地で仕入れた生のもの(パピルスとか)を見せたり、話題の提示もうまい。ヒエログリフの神聖文字で名前を書かせてみたり。私も書いたw クラスの雰囲気も明るく、下手をすると単なる暗記科目であるところの世界史を楽しく学ばせる工夫が随所に見られて良かった。ただ、1年生の普通科とは云え、この時期に古代エジプト文明をやっているのは進度が遅くないか? と勝手ながら心配になった。もしかして世界史は1年後期はじまりとか?(現在のカリキュラムわかってなくてスミマセン)
古文は英語科(後述)の授業で、思わず見入ってしまった。ゲスト*1や保護者*2の観覧も多かった。グループ討議のさせ方がうまい。グループ討議のさせ方ではワールド・カフェ*3と云う手法を現代文の授業でもとっていて、こちらは理系私立クラスと云う、おそらく最も国語の授業に興味のない集団なのだけれど、生徒がみな自主的に参加していて良かった。また、英語科では英文・その翻訳3つの資料を配り、原文と翻訳の差異などを提示して、古文解釈の意識を再確認させたりしているのもうまいなと感じた。
どちらも見せる(魅せる)授業を意識していて、素晴らしかった。
そのほかの授業もちらりと見させていただいた。音楽の授業が楽しそうだった。「指揮」の勉強だったが、なかなかレベルが高いなーと思った。地学の先生はこれまた中学時代の同級生だったので見たかったのだけれど、突如自習になったとの事で、お留守番の先生がいた。英語の授業や、先ほどの古文の授業で気づいたのが、生徒がみな電子辞書を持っている事。英和辞書だったかを1冊見たほかは、みんな電子辞書だった。これはジェネレーションギャップであった。
英語科という特別進学クラスがあるのだけれど、そのクラスはやはりレベルが高いことが伺われた。賢さは、先生とのやり取りの感じですぐわかる。高校の授業であっても、自分で考える力がしっかりしている。
購買のパンは昔と同じ丸八ベーカリー(Time bake)のパン。学食は私は現役時代はあまり利用しなかったのだけれど、昔の経営者のおじちゃんは亡くなってしまったようだけれど、別の方が受け継いで営業していた。カレーは400円、定食は400円・500円と昔よりはやや高いと思うけれど、存在していることが貴重だとも思う。500円の豚カツ定食をいただいた。おいしかったです。
図書室に潜入して蔵書の具合とかを見た。こちらも現役時代あまり活用しなかったが、なかなかいい蔵書だと思う。海外文学も一応いろいろある。野崎歓のフランス文学のおススメ本とかが棚のお誕生日席に掲示されてたりしていいなと思う。プルーストの全集は最終巻が出てないのかな。或いは貸出中(!)なのか。気になったのはラノベ棚(棚の上にフィギュアが置いてあったり)があり、なかなかの充実っぷりだった事。あと漫画も学習漫画以外も結構あった。これは必ずしもいい事ではないと思う。ラノベや漫画を読む事自体はいいと思うが、そこは娯楽費。自費が筋だろう。
全然関係ないけれど、図書室にいた交換留学生*4の悩みがなかなか鮮烈だった。わりと日本語が達者なように聞こえたけれど、やはり他人に伝えたい事の大部分を伝えきれないもどかしさがあるのだと思う。私たちの頃もアメリカかオーストラリアから来てたよね。違うクラス(文系国立だったかな)だったけれど。
その後、学校近くに住む引退した恩師を訪ねる。
なかなかいい機会でありました。

*1:他県の先生らしい

*2:平日日中に授業参観をしても来るのは英語科の保護者くらいだとの事

*3:4人でグループ討議を行う。喋るもよし、机に模造紙を広げて勝手に書くもよし。その後「カフェホスト」と呼ばれる1人を残して、3人は「旅人」となって他グループに出張する。再討議。さらにその3人がもとのグループに戻って再討議。議論もさることながら、小論文や論述試験の訓練にもなりそうで、良い手法に見えた

*4:保健室登校ならぬ図書室登校なのか、或いは国語の授業の対象外とかだと思うが……