Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

『“文学少女”見習いの、傷心。』野村美月

シリーズ11作目。最初に読み始めたのが2009/12/31(2010/12/31ではない)だったりしますが……、ひどいっ><
※ネタバレを含むため、隠し記法にて。
遠子先輩なき(違う)後、心葉くん、琴吹さん、菜乃がそれぞれみんな、成長していく物語ですね。
特に心葉くんの推理風想像が前作『"文学少女"見習いの、初戀。』と比べて格段に洗練されていて目を惹きます。まぁ、遠子先輩の「推理」の建前としての「想像」とは違って、ほんとに想像なんですけど。このへんの野暮ったさは心葉くん編の特色と云ってもいいのかも。
菜乃が「怪物」と対峙していくなかで、人の心の闇だとか、悪意、恐怖、愛憎と云ったものに気づき、だけれども、そうした現実にまっすぐ向かっていくようになってゆく強さなんかも、活き活きとした表現でいいなぁ、と思います。
次巻への「引き」があざと過ぎて唖然。出版社要請でしょうが、ひどいなぁ。こういうのがあるからラノベが軽蔑されるのではないか?*1 と思いますよ。
臣くんの存在は忘れてました。……臣くんですよね?(笑
竹田さんが出てきてよかったけど、まぁこんなものかな的な(^^;

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

*1:正直な話、単に私がラノベを"形式的に"軽蔑しているだけかもしれませんが