Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

『彼氏彼女の事情』ざっとメモ

読んだだけでは絶対忘れてしまうので、簡単にでもOUTしておく事にする。
〜6巻。省略。先に記したとおり、ACT2とACT7がお気に入り。
7〜8巻。14DAYS。文化祭の準備と佐倉/十波。
9巻。文化祭演劇編。佐倉/十波が独特の進み方をするが、一応決着。ここで物語全体の前半、雪野編が完結。後がダメと云う意味ではけっしてないのだが、最大限伸ばして、ここまでがおススメできる範囲のひとつになるかも。
10巻。真秀編・修学旅行編・事前譚
11〜12巻。つばさ/一馬編。ずいぶんと冗長。しかしながら、音楽と恋愛をモチーフにした少年少女の成長譚と考えると結構佳作なのかもしれない。
13〜14巻。物語全体の後半、有馬編。有馬母編。前半部分もそうだったけれど、雪野がすごい。主人公兼トリックスター。前半の雪野編もそうなんだけれど、一人の存在で物語をまわしていく力はすごいと思う。
15巻。メインのサブタイが『彼と彼女のソネット』。もちろん大貫妙子/原田知世の『T'en va pas』の日本語訳曲から。P103・149に津田さんの説明あり。「この曲のタイトルしかないと思った」「サブタイで読者の反応があって嬉しかった」と語っている。同意。激しく同意。
#と云うか、作者も読者も間違いなく『文學ト云フ事』(1994年CX系深夜番組)の世代なんですよねー
16巻。出来事が解決したとしても、心の傷は癒えない。けっして。誰しもいてほしい、浅葉のような友人。しかし彼にも救いはない。
17〜20巻。有馬父編。
21巻。ほぼ後日譚。唯一袋小路であったあさぴんに祝福が用意されていたところに恩寵を感じる。


さて、当時読むのを諦めた事自体は間違っていなかったような気がします。それは、当時の私には作風の変化が耐えられず、今の私はそれを受容できる、と云う読み手のキャパシティによるところがほとんどすべてで、作者や作品の問題ではないところにあやがあった気がします。
GAiNAXが制作したアニメも数話で耐えられず視聴をやめているのですが、一度通して視聴してみたいと思います。アニメが作者に与えた影響も、直接はないかもしれませんが、間接的には多々あったはず。
三姉妹の声優さんが新人だっただけは印象深いのですが、作画や演出に我慢ならない点が多々あったと記憶しています。昔の事をあれこれ云うべきではないかもしれませんが。
漫画作品はもちろん足かけ10年の大作であり、作風には変化があり、作者の苦労や成長がひしひしと感じられます。あまりそういう見方をするのは好きではないのですが、この作品に関しては仕方がないのかもしれません。
ともあれ、ACT2を読んだ直後のようなのとは違いますが、作者への敬愛を強く感じた読後感でした。
ただ、あえて云わせてもらえれば、ちょっと冗長に過ぎるかなというところはかなりあるかも。もともとMAX単行本2巻くらいの短編向きかなとも思いました。正直なところ。