Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

シャン州の鉄道、シュウェニャウン~タウンジー区間復活とパンペッ新線開通(2023年10月)

鉄道の開通ニュースに従前より定評のあるGNLM*1より、ミャンマー(甘木国)シャン州の鉄道の復活と新設のニュースを確認した。

  1. 既設区間でありながら長らく休止となっていた「シュウェニャウン~タウンジー区間の復旧整備
  2. イカウンゆきの列車が走る「タウンジー~ナウンカージャンクション(タウンジーから1駅目のパンモー駅と2駅目のナウンカー駅の間に新設された分岐駅)」区間の改良整備
  3. 新設区間「ナウンカージャンクション~パンペッ(ホッポンの製鉄所の南側)」区間10.78マイルの路線新設

上記3区間がひとつながりの区間として紹介されている。
2023年3月には現地在住の方より「シュエニャウン~タウンジー間の線路整備中。タウンジーの併用軌道も広くなるらしい。タウンジーからホッポンの製鉄所まで線路が繋がる予定。すでにタウンジーの山の中を毎日のように列車が走っている」旨、某SNS上で伺っていた(迷惑がかかるといけないので、リンク等しません)
また、Google Earth衛星写真の履歴を見ると、2022年4月~10月の間に既設区間の復旧整備が開始された事、2022年のうちに新設区間の工事が始まった事がわかる。

URI掲示するが、近年のWebにおけるURI永続性を期待できない情勢から、後日の情報散逸防止のため、写真を転載し、日本語翻訳(AI翻訳をもとに筆者が加筆修正、文脈の意訳はあるが、記載事項はそのままとしている)を引用とする。
※「Global New Light Of Myanmar」は絶えず政府系報道機関であり、2021年2月以降現在、表記にプロパガンダ、軍政への忖度丸出し(みの字への敬称重複やりすぎなど)である事をご了承下さい。

東南アジアの不朽のミャンマー鉄道: 国家にとって極めて重要な戦略的事業

ミン・アウン・フライン上級将軍は「ミャンマーにおける146年以上にわたる鉄道輸送事業は、東南アジアにおいて有数の歴史ある事業であると同時に、ミャンマーにとって戦略的に重要な事業である」と述べた。
国家行政評議会議長のミン・アウン・フライン首相は昨日(2023/10/22)の朝、シャン州州都タウンジーの鉄道駅で開催されたシュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション~パンペッ鉄道の供用開始式典で、鉄道事業の役割について演説した。
タウンジー駅に到着した上級将軍と一行は、地元民族の人々に温かく迎えられた。
同上級将軍は、一般の人々が信頼している鉄道輸送事業は、すべての人にとって最も基本的かつ重要なものであると指摘した。
同氏は、現在、歴史あるミャンマー鉄道は、より少ない料金で目的地まで多数の乗客を輸送するだけでなく、鉄道網内の関連地域に大量の商品を最小限の料金で短時間で輸送していると続け、その成果はミャンマー鉄道の強みであると示した。
国家責任を負った*2後、現政府は前政権の未完の事業と国民のために新たに必要な事業を実施していると強調した。
同氏は、タウンジー~サイカウン鉄道区間のナウンカージャンクション駅からホッポン近くのパンペッまでの10.78マイルの区間が無事に建設されたことを公表した。
同上級将軍は、環境への影響を最小限に抑えた鉄道輸送事業の利用は、丘陵地帯の持続可能な環境保全と国民の社会経済生活の発展に貢献できると述べた。そのため、新たに開通したシュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション~パンペッ鉄道区間は、すべての人々に注目すべき成果をもたらしたと付け加えた。
同上級将軍は、40万人以上の住民が暮らすタウンジーがシャン州の州都であることを強調し、シャン州を開発するための鉄道の既設区間*3と新設区間*4をアップグレードすることに成功したミャンマー鉄道のすべてのサービス職員の努力を讃えた。
SACメンバーの副首相 運輸通信大臣であるミャ・トゥン・ウー将軍は、シュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション~パンペッ鉄道区間の開通を記念して上級将軍に記念品を贈呈した。
評議会共同書記、SACメンバーのミャ・トゥン・ウー副首相、評議会メンバーのマウン・マウン・エー将軍、ニョ・ソー中将、シャン州知事が新しい鉄道セクションの開設を祝い、テープカットを行った。
上級将軍と一行はタウンジー駅からパンペッ駅までの初めての列車の旅を視察し、列車に乗ってきた地元の少数民族の人々に手を振った。
上級将軍、同夫人、一行は地元の少数民族の人々とともにタウンジーからポーム駅*5まで列車に乗り、沿道の人々に心をこめて手を振った。
国家元首の指導に従って、シュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション~パンペッ鉄道区間のうち、タウンジー~サイカウン鉄道のナウンカージャンクション駅からパンペッまで10.78マイルが延長された。MRは、旅客と物資の安全な輸送を確保するため、シュエニャウン~サイカウン間の改良工事をさらに円滑化・強化する工事も実施した。
シュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション~パンペッ鉄道区間は、129 本の大小の橋と 9 つの街区駅で構成されている。— MNA/TTA

Southeast Asia’s Enduring Myanma Railways: A Vital Strategic Service for the Nation (Global New Light Of Myanmar)

ミャンマー国内の新規開通は
2014/2/7開通の
Katha-Bhamo Railroad
Motargyi - Chaungwa - Kyaukkyi間(その後、2016年6月~8月頃に早くも休止)
2014/5/24開通の
Pathein - Belgarat - Hlinethaya Railway Project + Hinthada - Nyaungdon Railway Project
Hinthada - Hlinethaya間(その後、2016/5/31に早くも休止)
復活案件も同年2014/12/7にRBE3001・RBE3002にて運行を開始したヤンゴン臨港線
などがあったが、それ以来、9年ぶりとなる新線となるのだろうか。
安定して旅客運輸が行われ、外国人も乗車可能な状況になったら乗車したい(最後に本音)

*1:Global New Light Of Myanmar

*2:2021/2/1のクーデターの事

*3:シュウェニャウン~タウンジー~ナウンカージャンクション間の事

*4:ナウンカージャンクション~パンペッ間の事

*5:Paw Mu 駅はシュエニャウン側のエタヤ駅~タウンジー駅間にある駅と思われる