Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

ラカイン州の鉄道、その後……(2022年3月最新報)

シットウェのピードーター駅でのRBE5015の写真
シットウェのピードーター駅にてRBE5015試験運転中((C)BNIonline, DMG=Development Media Group=後述)
Shimozu氏のサイトRBEmania.comのヘッダー(政変以降は記事を書かれておらず「絵面でお察ししろ」と言うメッセージであろう)より間接的に情報いただき、フェイクニュース量産所こと国営放送局MRTVのサイト、BNIオンラインからのニュース。
コロナ禍・政情不安により2020年より運行停止されていたラカイン州シットウェ地区の鉄道の運行が2022年3月24日より再開されたとの事。
※正確には「クヮンタウン~チャウトー間は、政治的理由*1により2019年3月14日に運行停止、イェーチャンビン*2~ピードーター間は、COVID-19感染拡大により2020年4月10日に運行停止」だった筈である。
運行再開を報じる動画にてRBE5015(旧日本国有鉄道JR東日本キハ52 148)の姿を確認できる。運行再開を機に、以前のMR標準色ツートンカラーからJR東海色を模した塗色に塗り直されたようである。
MRTVの男性アナウンサーは独特の抑揚で原稿を読み上げており、通常の報道体制とは異なるであろう事を推察できる。
mrtv.gov.mm
mrtv.gov.mm
www.bnionline.net
BNIオンライン*3の翻訳(一部事実と異なる記載があるが、原文のまま記載しておく)

ラカイン州国家行政評議会は3月24日にピードーターPyidawtha-イェーチャンビンYaychanpyin間の鉄道の列車の運行を再開すると、ミャンマー鉄道Sittwe支部の関係者は匿名を条件にDMGに語った。
車両は定員80人の気動車*4が割り当てられると、匿名の関係者が付け加えた。
「Pyidawtha-Yaychanpyin鉄道ルートの開通に向けて準備が進んでいます」と鉄道関係者は語った。
ラカイン州運輸大臣であるテット・ルウィン警察大佐は「列車の切符の価格は同じままである可​​能性が高い」と述べています。
ラカイン州軍事評議会の運輸大臣DMGに対し「組合政府は現在、鉄道設備の補修を行っており、公共交通機関の促進に取り組んでいる」と語った。
一部のシットウェ住民はこの動きを批判している。「イェーチャンビンは主要な交通の要衝ではないため、当該鉄道区間の列車の運行再開は一般の人々に利益をもたらさない」という考え方である。さらに、ここ数週間、何百人もの住民が線路沿いの自宅から追い出されており、当局は列車の運行再開の計画を引用しています。
ラカイン州の鉄道は、地域紛争、サイクロン被害とその余波、およびその他のインフラ設備の問題のために、近年頻繁に運行停止されました。ミャンマー鉄道は2019年にシットウェSittwe-イェーチャンビンYechanpyin鉄道サービスを停止しました。

*1:クヮンタウン~チャウトー間の運休については、ラカイン族武装勢力ラカイン軍(AA)による沿線一帯の治安悪化が大きいもよう

*2:実際にはイェーチャンビン~ゾーブージャー間は水害によりそれより以前から運休していた

*3:DMG=Development Media Groupによる

*4:RBE5015の事であろう