Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

「劇団ふたり」夢は全国

昨日の朝日新聞の地域欄に母校の記事が載ったようです。
練習の合間に取材を受ける。こういうイベントを人工的に作っておく事が、メリハリにもなるし、何かと役立つ事になる(今回もインフルエンザ流行による部活動停止の除外となっている)。
プロデューサーがやはりすごいなと思う。
並大抵の事ではないけれど、『全国を狙う』のが絵空事ではないのは、過去3回の上演(の上達ぶり)を見てわかる。
今日の公演の時間は仕事で行けないけれど、本番に向けて、いいステージになるといいですね。
「劇団ふたり」夢は全国

甲府一高演劇部、2年連続南関東大会へ

 甲府第一高校の演劇部が、2年連続で南関東大会出場を決めた。現在の部員はわずか2人。県内高校演劇の「名門」といわれた同校だが、部員不足のため、一昨年まで5年間、休部が続いていた。顧問の教諭と部員2人の合作による脚本で、全国大会を目指す。(柏原愛)

 同校演劇部は、戦後まもなく創部。県内で初めての高校演劇部として注目を浴び、長く活動を続けてきた。ところが6年前、入部者が途絶え、休部に追い込まれた。

 復活のきっかけは、昨年赴任した砂沢(いさ・ざわ)雄一教諭(48)。演劇について語ると、興味をもつ生徒が集まり、顧問として部活動を再開。見事に南関東大会出場を果たした。

 今春、3年生が卒業し、12人いた部員は、2年生の橋詰博君(16)と1年生の坂本知弘君(16)だけになった。「2人でできるのだろうか」。不安を抱く2人に、砂沢教諭が差し出したのは、三谷幸喜脚本の2人舞台劇「笑の大学」の台本。「芝居は2人でもできるんだ」。本格的な練習が始まった。

 大会で演じる脚本は、橋詰君、坂本君と砂沢教諭で作った。2人で演じられる役柄の組み合わせを、それぞれ30組ずつ考えた。選んだのは、国選弁護士とインチキ降霊術師。大企業をインチキ降霊術で恐喝した男を、ひょんなことから幼なじみが弁護することに……。

 場面は主に、拘置所の接見室と法廷。コメディータッチな展開で、戦争とは何か、高度経済成長とは何だったのかを見つめる、まさにオリジナルな作品だ。

 練習は土日も休まず毎日。発声やランニング、体操などを1時間ほどしてから、芝居のけいこをする。

 「目立ちたい」という坂本君と「舞台では手が震える」という橋詰君は、対照的だが名コンビ。大きな舞台に立つときは、プロジェクターで映像を映し出したり、舞台用の煙をたいたりして、少人数でも存在感を出す工夫をしている。

 11月の県大会では、地区予選を勝ち抜いた6校の中で、県高校芸術文化祭賞、県高校演劇大会最優秀賞、創作脚本賞を受賞した。さすがの坂本君も「呼ばれた瞬間、うれしくてひざが震えた」。

 半年間、演じてきた作品だが、2人は「未完成だ」という。全国大会で準優勝した他県の学校のビデオを見て驚いた。芝居から、風景が頭に浮かんで見えてきた。「目指すべき目標ができた」。それから台本を読むときには、この場面はどんな天気で、誰がどこにいたのか、思い浮かべて演じるようになったという。

 砂沢教諭は「初心者が表現するというと、紋切り型になりがちだが、演劇はやればやるほど深くなる」と話す。

 橋詰君は、「笑うところは笑い、感動の場面では感動してもらえるよう、南関東大会までに芝居を煮詰めたい」という。

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 1月16日から茨城県で開かれる南関東大会に、県内から甲府昭和高校とともに出場する。本番に向けて今月18日午後4時45分から、甲府第一高校百周年記念館2階で出場作品「Stand By Me」を公演する。一般の人も入場可。入場料は無料。

 問い合わせは同校(055・253・3525)