山梨県甲斐市牛句地内の諏訪神社にて、46年ぶりに雨乞い儀式を行うとの情報を得、見てきました。
普段は人気もないであろう境内にたくさんの方々が参集。
儀式前に御神体に祈祷する氏子総代。
御神体は、いわゆる男性器を模したもので、熊本の上弓削神社・弓削神社(愛媛県弓削島にルーツがあると思われる)や川崎市の金山神社が著名ですが、日本各地で見られる男根崇拝・摩羅信仰の一種でありましょう。
あまり詳しくなくて恐縮ですが、摩羅信仰は諏訪神社系とは直接の関係はないはずで、珍しいように思われます。
神社から御神体を運び出す。
旧道を練り歩き、上条堰(現在では一ノ堰の名で呼ばれている)の、荒川支流亀沢川からの取水口を目指します。
堰の中に御神体を設置して、牛句一本締め(三三七拍子を一回行う事をこう云う模様)で儀式開始。
御神体を高く掲げ、水をかけたり、竹で叩いたり突いたり、手で打ったりして、御神体を「いじめる」事によって雨が降る、と云う言い伝え。
だんだん激しくなってきます。
御神酒も。あとでビールもかけていました。
まわりも酒くさくなってきました(笑)
白装束姿のメンバーが交代で御神体をいじめます。
おそらく御神体にちなんででしょう、バナナ登場(笑)
# 46年前はバナナは高級品だったでしょうから、今回初登場でしょうか。
有志の方の差し入れで、見物客も含めてみんなに振舞われていました。私もいただきました。
激しくも楽しい。
甲斐市長保坂さんも飛び入り参加。牛句一本締めでスタート。
保坂さん、この手の土着行事がお好きなようです。敷島団地の盆踊りにも何回か来られています。
天に祈ります。
しこたま水を浴び、みんなから拍手を受ける保坂市長。
神社に戻り、御神体を返納。
今回の御神体以外にも以前の水乞いで使われたらしい御神体が五体あり、全部で六体あります。
神社の裏山にも水路があり、なんだか印象的でした。
移動時や、神事の前後など、折に触れ、六根清浄の呪文を合唱していました。
石尊さんの呪文のようで、六根の汚れを清めるためのもの。呪文は下記のとおり。
懺悔懺悔六根静浄(ざんげざんげろくこんしょうじょう)
大峰八大金剛童子(おおみねはちだいこんごうどうじ)
大山大聖不動明王(おおやまだいしょうふどうみょうおう)
石尊大権現大天狗小天狗(せきそんだいごんげんだいてんぐうしょうてんぐう)
牛句自治会の皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました!