Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

【悲報】LAMYのブルーブラックのインク、染料系に

ショックで夜も眠れないので書いておきます。
LAMYのブルーブラックのインク、「2011年12月以降に製造されたものは染料系になってしまった」との事。

左が昨年購入したブルーブラック、右はもういつ買ったのか覚えてない、耐水性のあるブルーブラック。
右の箱にはある"for documents”の文字が左の箱にはありません。自分で実験はしていませんが、書いた後、水につけると流れてしまう染料系になってしまったと云う事です。残念でなりません。
耐水性のあるブルーブラックは成分に鉄(II)イオンを含み、紙に定着するもので、ただの青黒ではありません。最近の雑誌では「古典ブルーブラック」なんて書かれ方もしますが、とにかく耐水性のないブルーブラックなんて、ブルーブラックじゃありません。過去にも1990年代にParkerが陥落しています。
LAMYのブルーブラックは、各社の耐水性ブルーブラックの中でも特に裏抜けしにくいインクだったので、ノートなどで使いやすい性質でした。そのぶん色が薄めだった側面もありますけれど。
とまれ、耐水性ブルーブラックの残る牙城は下記の通り。

  1. ペリカンのブルーブラック
  2. モンブランのミッドナイトブルー
  3. エルバンの公証人用インク (Encre Authentique)
  4. ローラー&クライナーの「サリックス」「スカビオサ」(ブルーブラックとは少し違う色味)
  5. プラチナのブルーブラック

色味は各社かなり違うので、各人お好みで選ぶしかないけれど、私はペリカンのブルーブラックかな……。価格も常識的だし。