Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

平成23年度高校演劇南関東大会1日目

(書きかけです)


高校演劇の南関東大会が山梨県民文化ホール(現在、命名権によりコラニー文化ホールと呼ばれている)で行われましたので、2日間見てきました。
素人の感想ですが、ざっくり書いていきます。当日も短文でついったに投稿していましたが、少しずつ補遺を入れてみます。
関東大会はやっぱりレベル高いですね。
親心のようなもので、山梨県の各校が心配になりましたが、本質的には杞憂でした。優秀賞以上に1校も入れなかったことに関しては、率直にレベルの違いを認識する事も大事だと思いますが、そこは本質的な問題ではないと考えています。

  • 甲府南(山梨)「カガクのクニ」

などと云いつつ、最初の劇に遅刻してしまいました。
県大会のときも見られず、残念でもあり、申し訳なくもあり。m(_ _)m
もともと去年の作品から甲府南の生徒はギャグテイストでユニークな脚本を書いていて、そこへ中村先生が甲府昭和高校から転勤してきて顧問になられたと云う事で、楽しみにしていたのですが、来年からも期待しています。
完全に余談ですが、これから山梨は甲府一高甲府南高の2強時代になっていくものと勝手に予想しています。まぁ、どんな子が新入生で入ってくるかは時の運もあるので定かではないですけれど、例えば甲府一高などは学校見学会みたいなので中学生の見学者からいい感触を得ていたりしているようなので、そんな中学のころから演劇したいと思っているような意識レベルの高い子が実際に入部してくるなら、すごい事になりそうです。

  • 小笠(静岡)「シェルター」

うまかったけど、ちょっと詰め込みすぎかな。
講評にもありましたが、私も『ゴドーを待ちながら』を直接的に持ち出したのには違和感を感じました。それこそ「後藤を待ってるんだよ!」とかにしたほうが作品世界に合致していたような気がします。わかる人はみんなそれでわかるし、わからない人にはどちらにせよ置き去りのネタなので(笑)
ただ、全体的な完成度は高くて、演劇的なファンタスムもあって良かったです。

  • 甲府第一(山梨)「わが星」

良かった。
幕開き直後、BGMと舞台のリズムがあってなくておかしかったかな? と、ちょっとドキリとしたけど、県大会より数段良くなっていました。

楽しく見られました。個人的順位に2位に挙げたとおり、かなり好きです。ユニークなギャグと、活き活きとした感性、高校生らしさも好感。場面転換のムツジさんが楽しかった。
麻布大学付属渕野辺(神奈川)「S20H23」

  • 塩山(山梨)「お葬式」

原作:深沢七郎楢山節考』と云う事で期待していましたが、期待をはるかに上回る完成度。
ただただ圧倒されました。
レベルはもはや商業演劇の域。「わけがわからないよ」と云いたくなるくらい。
大掛かりな舞台もどうやって10分で搬入したのだろう?
終盤、雪山を表現するのですが、その大掛かりな舞台に大きな白い布を全面ぶわっとかぶせる大スペクタクル。講評にもありましたが、50人を超える演者すべてが1時間集中を切らさずすごかった。今何故『楢山節考』か? 命をつないでいくと云うテーマだから、今こそ。芸術の凄みを全国でも発揮してくれる事を期待します。