鉄道マニアや旅行マニアにとっては、おそらくどうと云う事もないのだけれど、一般の方にとっては「周遊」と云う概念が理解されづらいものらしい。
「昼食を地元山梨でとって、午後から千葉房総へ行く」のも不可能性を感じさせる行動なのだと云う話を聞いた。
我々にとってみれば、昼まで出かけないと云う事は、懶惰の為せる業であって、別段大した事ではないのだけれど、一般の方から云わせれば、旅行となれば「朝から移動して適切な時間に目的地に到着し、当地では観光などを楽しみゆっくりする。しかるのち帰宅する」と云うのが自然であり、それ以外の移動と云うのは億劫であり、不可能性を感じるのだと云う。
なるほど、我々にとって「楽しみ」「ゆっくり」とは、気動車に乗って移動することであり、ともすれば観光地などは瞥見で満足してしまう傾向すらある。気動車に限らず、移動自体が楽しみに昇華しており、一般の方には理解しづらい事であろう。
人によっては、すっかり純化してしまい、ほぼ100％気動車・鉄道の事しか考えない旅をする。インプット/アウトプットの仕組みは人それぞれだし、極言するならば趣味であるから、自分で満足しているならそれでいいと思うが、時折他人の意見を聞くのも、新しい気づきがあったりして、参考になる事があるのではないだろうか。
取り敢えず、ぼくらはもっと朝早く起きるべきなのではないだろうかと云うのが、今回の率直な感想である。
えっ？
