Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

安倍は来年4月までで小泉再登板? 冗談はやめてくれ

自民党で囁かれる仰天シナリオ 短命「安倍政権」の次はアノ人

自民党第21代総裁に安倍晋三官房長官が就任した。ハツラツとした新リーダーに自民党は沸いているが、一方で「安倍政権は短命」との見方がある。

 「新政権は案外、短いのではないか」
 「人事で干されるかもしれないが、辛抱する時間はそれほどでもないかも」
 自民党総裁選で負けた谷垣陣営の間で、こんな会話が交わされている。何やら「負け犬の遠吠え」に聞こえるが、短命説の根拠について、谷垣陣営の一人がこう囁く。
 「来年夏の参院選自民党は苦戦必至です。安倍さんは結果次第で退陣に追い込まれかねない――」
 「自民党をぶっ壊す」をスローガンに掲げた小泉政権の下、医師会、特定郵便局長会、建設業界など、それまで党を支えてきた組織の「自民離れ」が進んだ。バロメーターとなる党員数は169万人(2001年末)から122万人(05年末)と3割も減った。「小泉政権」の間は、小泉人気の追い風で無党派層の票が激減分を補填した。しかし、参院選に向け、あるのかないのかわからない「安倍人気」では、それも期待できない。
 これに対し、民主党は百戦錬磨の小沢一郎代表が「参院選勝利」にピタリ照準を合わせ、
 「頭の中は100%、参院選です。オシムさん(サッカー日本代表監督)ばりに全議員に『走れ、走れ』と号令をかけている」(民主党選対幹部)。
 焦燥感から顔に刻まれたしわを深めているのが、参院自民党青木幹雄議員会長である。青木氏は口を開くと、
 「(参院選自民党が負けて)野党が過半数を持てば、ほとんどの法案が廃案になり、内閣は死に体になる。新総裁は10か月で寿命がなくなる」
 と、危機感を募らせる。
 そうなった場合、「ポスト安倍」として浮上するのは誰なのか。
 それが、あろうことかバトンを安倍氏に引き継いだばかりの小泉純一郎首相だという。「なんてったってコイズミ!」――永田町はホント、摩訶不思議なところである。
 小泉氏は9月13日、記者団に首相(自民党総裁)退任後の活動について、余裕綽々でこう答えている。
 「総理大臣としての経験を生かし、一国会議員として何ができるかを静かに考えていきたい。基本的に国会議員という立場で活動していくのが私の道ではないか」
 一時は、「退任後は、あっさり議員辞職し、再婚でもして、好きなオペラやクラシック音楽三昧か」と思われたが、議員バッジは外さず、「地元(横須賀)と東京を行ったり来たりする」(小泉氏)などして充電生活を送るというのだ。
 小泉氏の首相在職日数は9月26日で1980日と戦後第3位。1位の佐藤栄作、2位の吉田茂、4位の中曽根康弘の各元首相は「大勲位菊花大綬章」を生前贈与されている。小泉氏もその有資格者だ。
 「勲章を欲しがるそぶりは見せてません。大勲位を受章すれば政治家として“一丁上がり”になるからです。テレビ出演やインタビューの申し込みも殺到しているようですが、メディアへの露出は極力、控えるようにしているのも、なんとなくその気(再登板への意欲)があるからだと思います」(自民党担当記者)
 そうした小泉氏の心象風景について政治評論家の浅川博忠氏が推し量る。浅川氏は小泉氏と1942年生まれの同い年で、慶大の同窓。小泉氏を30年以上にわたって直接取材してきた。
 「あの人の美学から自ら手を挙げて再登板はしない。しかし、小泉チルドレンを中心に熱いカムバックコールが起これば、逃げるわけにはいかない。もう一度、自民党の延命装置として登場すると思う。リフレッシュしてバージョンアップした小泉さんを見られるかもしれません」
 戦後、歴代首相の多くは不完全燃焼のまま退陣を余儀なくされた。そして、そのうちの何人かは、再登板を狙った。「田中角栄」「福田赳夫」そして「橋本龍太郎」などである。しかし、それを叶えたのは「吉田茂」しかいない。
 安倍氏は、民主党の「小沢一郎」とともに「小泉純一郎」という内なる存在にも重圧を感じながらの政権運営となりそうだ。

いい加減にしてちょ!(ノ`□´)ノ≡≡≡┻━┻