Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

陸中八木駅と階上駅のJR最後の腕木信号,終焉へ

JR八戸線:最後の手動信号機廃止へ 5月末で自動化 (毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050512k0000m040140000c.html

今月末で姿を消す腕木式信号機岩手県種市町のJR八戸線陸中八木駅で、林哲平写す

 全国のJRで八戸線陸中八木駅岩手県種市町)と階上(はしかみ)駅(青森県階上町)だけに残っていた手動の「腕木(うでぎ)式」信号機が、5月末で廃止されることになった。支柱に付いた羽根状の板を、駅員が手動による遠隔操作で上下させ、列車の進行を指示する仕組み。大正時代に設置された信号機は、自動の電灯信号機に取って代わる。

 潮騒ウミネコの鳴き声が響く陸中八木駅。最も近い有人駅である三つ手前の駅から下り列車出発の連絡が入り、佐藤良文駅長(48)が安全を確認してレバーをゴトリと押し下げた。ワイヤでつながった数百メートル先の信号機の腕木が、「進入不可」を意味する水平から45度下がり「進入可能」に変わる。間もなく列車がホームに滑り込んだ。

 単線の同駅に停車するのは普通列車が1日に上下18本。信号機は駅が設置された1925(大正14)年からある。部品を作る業者もなくなり、「機嫌をとりながら、だましだまし使ってきた」(佐藤駅長)という。

 種市町中野の鈴木喜四郎さん(79)は町内の別の駅で約10年間、腕木式信号機に携わった。気温が上がるとワイヤが伸び、レバーを下ろしても腕木が降りきらないことがあった。「構内に入れない列車に警笛を鳴らされ、慌てて調整に走った」。おおらかな時代だったが「ミスによる事故はあってはならない。その意識は強かった」と話す。

 JR東日本によると、腕木式信号機は明治時代から全国的に導入されたが、近年はコンピューターで列車の運行を集中管理するようになり、順次廃止された。たまたま運行本数の少ない八戸線に最後まで残ったという。種市町は保存などを検討している。【林哲平】

うーん.わかっていた事とは云え,残念ですね.