Intermezzo - Cahier

はてなダイアリから参りました(

補身湯

以下、センシティブな情報を含むため、他人の食文化にケチをつける方、特に愛犬家の皆さまはこのままお帰りください
何でも食べすぎると怒られることもありますが、私は中国人ばりに何でも食べる(食べてみたい)派でして。
釜山での最後の食事は

補身湯ポシンタン)でした。率直に云うと犬鍋です。
犬食文化がある韓国や中国の国内でも犬食に対する反対運動が出るほどに微妙な食の問題ですが、日本の鰻と同じく、夏の暑い時季などに滋養強壮のために食す文化でもあるようです。
20年以上探して、食べてみたかった(正直なところ、味的好奇心以上でも以下でもありませんでした)のですが、ようやく結願した次第です。
食べた感想ですが「獣臭がやや強いものの、エゴマでよく調理されていて特にまずくもない。牛豚鳥のいずれにも似ていない。やや脂っぽい部分もある」
滋養強壮効果はよくわかりませんでしたが、相席したおじちゃんは食べながら、食べたものを再確認するかのようにお腹をさすって満足気に伸びをしていました。
自分が食事していた時の客層は若者皆無、95%中高年の男で、珍しい女性は男性の奥さんのような感じでした。
いろいろと考えさせられる食事でしたが、なぜか私は戦時中や旧未開地のカニバリスムを想起してしまっていました(汗
それはちょっと極端な話ですが、いずれにせよ、いつもの食事も、動植物の命をいただいている事に変わりなし、と改めて考えました。
店がある場所は犬肉市場に隣接しており、待機犬を眺めながら食べるパターンもありえます。牛豚鳥を眺めながら牛豚鳥を食べる機会も少ないのに。

もし万が一、興味のある方がいらっしゃればご案内します(これまで20年、いろんな人を誘いましたが100%断られました)が、私は次は、同じ店でも出してくれるらしい参鶏湯にしようかな(^^;